dustbox

心の中を吐き捨てる場所

猫になりたい。

寝たいときに寝て、食べたいときに食べて、誰かに媚びを売ることなく暮らしたい。
嫌なときにはプイッとそっぽを向いて、爪を立てても、飼い主には甘やかされて愛される。
そんな存在になりたい。

野良猫だと、食べることも、愛されることも、生きていくことさえも、難しいのかもしれないけれど、短い一生を全うする為に、闘うのさえも、かっこいいと思ってしまう。

人間は長く生きて行けるけど、めんどくさい事が多すぎる。もちろん、人間でしか得られない感動もたくさんあるんだろうけど。

でも、猫にさえ好きとか嫌いとかの感情はあるだろうから、もういっそ石ころとか、じゃがいもでもいいかもしれない。
感情のないものになりたい。

そう思っていても、新米のご飯を食べて美味しいなと感じたり、初めて買ったパンが好きな味で嬉しかったり、感情が揺れることで、生きていることを実感しているから、すごく不思議だね。