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心の中を吐き捨てる場所

不変

旅行に行くと、必ずと言っていいほど寝付けない。

枕が変わるからなのか、ベットの硬さが変わるからなのか、パジャマが変わるからなのか、何が原因なのかはわからないけれど。
その度に神経質な自分に嫌気がさす。自分の家であっても寝れない日がある癖に、いつもの環境でないとダメだと思い込んでしまっている。

反対であってもそう。
平凡な日常を求める癖に、それに慣れてしまうと刺激のある非日常を欲してしまう。どちらが先に生まれた感情なのかは、わからない。

変化を求める欲求と不変を求める欲求
そんな間に埋まったまま、抜け出せないでいる。


「ずっと」とか「永遠」という言葉は嫌い。

そんな目に見えない、変わらない物が本当に存在するのだろうか?5年、10年経って過去を振り返った時に初めて「ずっと」好きだったんだと気付くだけで、未来のことなんて、自分の気持ちですらわからない。

おそらく、私は昔から、その変わらない愛に飢えている。産まれた時から、不変な愛を注いでくれるおじいちゃんもおばあちゃんも兄弟もいない。今はもう父親さえもいない。

どんなに良い生活をして、高い洋服を着て、周りから羨ましがられようとも、子供ながらに肌で感じる愛情には飢えていて、心は貧しかった。誰にも気付いては貰えなかったけど。

血の繋がった身内でさえそうだったから、他人からの愛は、人一倍求める癖に、それが不変なものに近いのかどうか、試してしまう。
相手を傷付け、それでもなお変わらない関係であるかどうかを見てしまう。きっと今回もそう。本当に最低だと思う。何回も失敗しているはずなのにね。


一人で食べるご飯はあんまり味がしない。

自分の為に料理をするのも面倒で、お腹もすかないから、いっそのこと食べなくてもいいやと思ってしまう。
またそんな日々が始まる。

今日はまだ食べたいと思う物に出逢えたからマシ。明日からはわからないけど。