dustbox

心の中を吐き捨てる場所

仮面

最近、机に向かう機会が増えて嬉しい。

大人になると、ペンを持って書き物をすることが減っていたから、脳が衰えていた気がする。学生の時はたくさん勉強していたから、落差が激しいのかもしれない。

今度、高校の時の同級生と会うのだけれど、中·高は勉強とバスケしかしていなかったから、あまりその時期の記憶がない。勉強のしすぎで死んでいた自分を、バスケで奮い立たせてやっと生きていた、あの頃。

学生時代は敷かれたレールの上を歩くだけでよかったから、間違いなんてなかった。希望の高校に入るために勉強をし、希望の大学に入るために偏差値をあげるだけの日々だったから、自分の感情なんてどうでもよかった。

大人になって、たくさんの自由を得たけど、その代わり、同じくらいたくさんの事を自分で決断しなければならなくなった。何が正しいのかわからなくて、私は間違えてばかり。

心が死んでいる期間が長かったせいで、中身はまだまだ大人になりきれていない。感情を取り戻したのはいいけれど、未だに手綱を握れなくて、いつも振り落とされそう。

数日経って、感情の熱も若干おさまり、自分の発言に後悔し、恥ずかしくなる。いつもそう。
傷つけてしまっただろうか?嫌われちゃったかな?今は申し訳なさでいっぱい。

いつかはちゃんとした大人になりたいと思うけど、どうすればなれるのかもわからない。
人を支える時に強さは出てきても、自分自身のことに関しては、全然強くなれない。

弱いことが悪いことだとは思わないけれど、疲れてしまう。疲れないように毎日自己暗示をかけて大丈夫なフリをする。
結局、仮面をつけなければ生きていけないんだね。早く仮面を脱げるようになりたいもんだ。